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自己啓発本の選び方 その2、おすすめのタイプと選ぶときの注意点

木洩れ日

 

いろいろと自己啓発本を読んできて、先日は自分なりの分類をやってみました。今回はそれをもとに、自己啓発本を選ぶときの注意点と、どんな人にどんなタイプの本がおすすめかを考えてみたいと思います。

よろしければこちらの記事と合わせてご覧いただければと存じます。

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1、古典的自己啓発本がおすすめの人・選ぶときの注意点

勝手ながら、自己啓発本というジャンルの本が発売され始めた1990年から10年ほど、90年代の自己啓発本を古典と分類させていただきました。

これらの本の特徴は、人生をいかに生きるかといった大きな(ある意味では大まかな)ことがテーマになっている点です。

 

ものすごくベーシックなことが書かれていますので、自己啓発本初心者の方、なんでもいいから自己啓発本を読んでみたい方には最適といえるかもしれません。この辺をおさえておけば、会社の小うるさい自己啓発本大好きオジサンとも話を合わせることができるでしょう。

 

また、人生という大きなテーマにじっくり取り組みたい方にもおすすめです。

あまり細かいことは書かれていませんので、誰が読んでもブレがなく、役に立つことと思います。

 

最近では漫画版などもありますので、気軽に取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

 

2、人生訓型自己啓発本がおすすめの人・選ぶときの注意点

内容は古典とさほど変わらず、ただし最近になって出されたものにはややソフトな教えも多いようです。こちらも読みやすいので、初心者の方も安心して手に取ることができるでしょう。

 

端的に教えを説く名言集などもいいですね。

 

古典的な自己啓発本がタフなビジネスパーソン向けだとすると、最近のものは繊細な人向けの自己啓発本も出されるなど、多様性が感じられます。自分に向いたものを探してみると、ぴったりのものも見つかるかと思います。

 

 

3、教養系型自己啓発本がおすすめの人・選ぶときの注意点

おもしろい小話などを集めて紹介してくれるのがこのタイプの自己啓発本です。

ビジネスシーンで気の利いた雑談をしてみたい方、教養を深めたい方、何より好奇心旺盛な方にぴったりといえるでしょう。

 

ジャンルも多彩です。歴史、経済、世界情勢、芸術、スポーツなどさまざまですから、自分の好きなものから選べるのもうれしいところ。

 

ひとつ注意する点があるとすれば、こうした本はあくまで、ビジネス用に切り取った知識の断片でしかないという点です。もちろん、ウソが書かれているわけではありませんが、専門家の方にかなうほどの知識を身につけようと思うと、それはさすがに無理があります。

 

専門的なお話をされる方に対しては、呼び水として話を切り出すのもよいでしょう。しかし自論にこだわりすぎてビジネスチャンスを逃すことがありませんよう。

 

 

4、ハウツー系型自己啓発本がおすすめの人・選ぶときの注意点

テクニックやガジェットなどを紹介し、問題に対する具体的な答えをくれるのがこのハウツー系自己啓発本です。

解決したい問題を抱えている方には、やはりこのタイプの自己啓発本がおすすめ。

 

ただし、選び方には多少の注意が必要です。

 

現在出版されているハウツー系自己啓発本の中には、著者個人の体験や経験をもとに書かれたものが多くあります。長年の研究の成果でもなく、体系的な調査の結果をもとにしたものでもない。その点は頭に入れておいたほうがいいかもしれません。

 

選ぶ際にはなるべく自分と似た性格で環境にいる人の著作を探した方がよいでしょう。まったく違う性格、考え方、状況、環境の人の本を読んでも、まるで役に立たないこともあるからです。

 

たとえばですが、わかりやすい例でいえば掃除の本などがそうでしょう。

大邸宅で暮らす人のお掃除メソッドが、私のような庶民の役に立つかといえば……。

 

英会話、ITスキルなども、上級者向け、初心者向けなどありますので、自分が読んで役に立つのはどの辺りなのか、目星をつけておくとよりよい本選びができそうです。

 

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5、成功者は語る型自己啓発本がおすすめの人・選ぶときの注意点

社会で成功した人が語る成功の秘訣などをまとめた自己啓発本がこれです。その方の自伝のスタイルを取ることもよくあります。

これらの本がおすすめなのは、まず第一に著者のファン。これは間違いありません。

 

次に、元気をもらいたい人、自分にカツを入れたい人、でしょうか。

成功者のお話は、我々凡人には到底耐えられない苦境苦難を乗り越えるものも多く、読んで勇気をもらえるのはうけあいです。

 

しかし、これにも注意点が。

 

まず覚えておきたいのは、成功者の人生とは、その多くが特殊であるということです。

 

マネをする必要はありません。国、時代、環境その他、さまざま違えばマネなどできないことも、マネしてはいけないこともときにあります。

 

また、自分とはまったく違う個性の人の成功の秘訣もマネっこ注意の劇薬です。たとえば心穏やかで協調性も豊かな方が、いきなりスティーブ・ジョブズになんてなれるわけがないし、なる必要だってないのです。

 

 

6、物語型自己啓発本がおすすめの人・選ぶときの注意点

教訓を含むお話が語られるのが物語型自己啓発本の特徴です。読んで楽しくわかりやすく、こちらも人気のタイプですね。

物語を読むのが好きな方におすすめ。中には自己啓発本を読むつもりはないが、こうした教訓的物語は好きという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

この手の本にはキャラクターがいてなんだかんだと展開があり、感情移入させられる場面が多少なりともありますので、こうしたことが苦手な方には好まれないかも。

 

物語型自己啓発本の評価はいくつかに分かれるかと思います。

 

つまり、

1、自己啓発本として読み、ためになる教えが身に付いた

2、物語として面白かった

3、自己啓発本としても役に立ち、物語も楽しめた

 

評価を参考にする際には、これらのうちのどれを自分が求めるか、チェックするとよさそうです。

 

 

7、スピリチュアル型自己啓発本がおすすめの人・選ぶときの注意点

神や宇宙、最近だと神社や盛り塩など、特徴的なワードが出てくるのがスピリチュアル型自己啓発本です。天使の本もよく見かけますね。

 

これらがおすすめなのは、明るい気持ちになりたい方、繊細な方です。

基本的にふわっとしたデザインで、ポジティブな内容のものが大半ですから、心地よく読み進めることができるはず。

 

しかし注意が必要なのが、一時期流行した引き寄せ系です。

 

引き寄せとは、自分が考えていることが現実に起きるという考え方で、よいことを考えれば人生もよい方向へ、悪いことを考えれば……というものですが、これを真に受けすぎてはいけません。

 

人の考えとはまったく関係のない要因で不幸が起きることなどいくらでもあります。むしろそうしたことの方が大半ではないでしょうか。不運、不幸を自分の考え、ひいては自分のせいにする必要などこれっぽっちもありません。

 

お掃除をする、神社に参拝する、笑顔で過ごす。こうした、自分が実行して楽しいことをやりましょう。水に声をかける、それもまたいいでしょう。(他人に強要するのは遠慮したいところ)

 

自分をアゲてくれるものを選ぶ、違和感があるものにはまじめに付き合わない。

これくらいの割り切りを持っておくのが適当かと考えます。

 

 

まとめ

雑感から3記事に渡って書き、ある意味、自分の約10年間の読書のおさらいのような気がしています。

 

なんでもそうですが、量をこなすのはよいことだと私は思います。しかし量をこなすうちに、自分に合うもの合わないものが出てくるのもまた当然かと思うのです。

 

合うもの、合わないものを自覚して言葉にできるようになったら、ようやくこれまでこなしてきた量にも意味があるのではないかと考えます。

 

 

 

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